栄養士再教育講習会(令和2年度)事業結果
1.事業内容
受講方法:Web形式
受講期間:令和3年2月1日~令和3年2月28日
研修内容
教育テーマ | 時間(分) | 講演テーマ | 時間(分) | 内容 | 講義目標 | |
ア | 災害への理解 | 180 | 災害の理解 | 30 | 災害対策の法的枠組みについて、栄養食生活支援活動について | 災害に関する基礎的事項と関係法令等を理解する |
災害支援と活動の実際 | 150 | 実際の支援活動について、日本栄養士会災害支援チームの活動事例から学ぶ | ||||
イ | 栄養アセスメント | 180 | 栄養アセスメントと指導・相談 | 90 | 災害時の要配慮者への栄養アセスメントと栄養指導・相談 | 災害時の栄養アセスメントや要配慮者等の栄養課題や特殊性を理解する |
災害時の食事 | 90 | 備蓄食品などからの献立作成や調理方法等を理解する | ||||
ウ | コミュニケーションスキル | 180 | コミュニケーションスキル | 90 | 被災者を理解し、精神・心理面を注意したコミュニケーションのあり方 | 被災者を理解し、悲嘆にある人とのコミュニケーションのあり方を理解する |
被災地にとっての支援活動 | 90 | 被災地の支援者を受け入れる立場を理解する。自身の健康・安全管理について理解する | ||||
エ | 臨機応変の対応能力 | 180 | 臨機応変の対応能力と調整能力(Ⅰ) | 90 | その場の状況を把握し、即対応する能力、自身の健康・安全管理 | 何がそこで求められているのかの状況を把握し、対応する能力を理解する |
臨機応変の対応能力と調整能力(Ⅱ) | 90 | 被災地や被災者の状況に応じた活動の必要性を理解する |
2.受講者の状況
(1)全体
申込者数:111名
受講報告者数(アンケート回答数):68名
(参考)
R1 | H30 | ||
参加者数 | アンケート回収数(率) | 参加者数 | |
1 | 21人 | 14人(66.7%) | 38人 |
2 | 25人 | 22人(88.0%) | 39人 |
計 | 46人 | 36人 | 77人 |
(2)職種
人数(人) | |
管理栄養士 | 62 |
栄養士 | 5 |
その他 | 1 |
計 | 68 |
(3)所属
人数(人) | |
地域活動事業部 | 23 |
医療事業部 | 14 |
福祉事業部 | 14 |
公衆衛生事業部 | 8 |
学校健康教育事業部 | 1 |
勤労者支援事業部 | 1 |
研究教育事業部 | 1 |
非会員 | 6 |
計 | 68 |
3.アンケート結果(抜粋)
*日本栄養士会災害支援チームスタッフの活動内容についてご存じでしたか。
回答数(率) | |
知っている | 38人(56%) |
思う | 28人(41%) |
無回答 | 2人(3%) |
計 | 68 |
*大規模災害発生時、被災地において管理栄養士・栄養士が栄養・食生活支援活動を行うことは重要だと思いますか。
回答数(率) | |
わからない | 4人(6%) |
思う | 61人(90%) |
無回答 | 3人(4%) |
計 | 68 |
*来年度JDA-DATスタッフ育成研修会を受講し、スタッフ登録しようと思いますか。
回答数(率) | |
今のところは考えていない | 53人(78%) |
思う | 10人(15%) |
思わない | 3人(4%) |
無回答 | 2人(3%) |
計 | 68 |
4.まとめ(アンケートより)
(1) 受講者数について
今年度は、コロナ禍により初のWeb配信を試み、申込者数については、例年よりも圧倒的に多かった。
しかし、分割された動画に対しアンケートが1つであったため、振り返りの難度が高く、申込者がどの動画をどのように見たかという結果を詳細に得られなかった。
また、アンケートの提出数で受講者を把握する仕組みであったが、未送信~数回送信というパターンが考えられ、こちらも正しい受講者数を把握できなかった。
受講者数を正しく把握し、申込者数と受講者数をより近くすることが課題である。
(2) 動画の配信方法について
動画が項目ごとに分割されていたのでわかりやすかったという意見がある中、講義が長い、最後まで視聴できなかったという意見が多くあった。動画速度の設定をできるようにしてほしいという意見もいくつかあった。
また、スライドが多く書き留めるのが大変、まとめに時間を要したということから、手元に資料が欲しかったという意見も多く上がった。
(3) 内容について
今回、JDA-DATの活動内容について「知らない」と答えた方が、41%であった。本研修内容は、県内でJDA-DATの活動を広めることに大変有用であったと考える。
アンケートでは、被災地での実際の支援活動や状況を聞き、その時に求められる能力をイメージすることができたという内容が圧倒的に多かった。
さらに、パッククッキングや、コミュニケーションスキルの内容の評価が高く、自分を知ることが出来たという意見もいくつかあり、防災意識が高まったことが窺えた。実際に、「大規模災害発生時、被災地において管理栄養士・栄養士が栄養・食生活支援活動を行うことは重要だと思うか」に対し「思う」の回答が90%であったことから、管理栄養士・栄養士の支援活動を重要視する意見は多数あった。
しかし、「来年のJDA-DATスタッフ育成研修会の受講・スタッフ登録」について、「今のところは考えていない」の回答が78%だったことから、JDA-DATのスタッフとして活動できる管理栄養士・栄養士は少ないと考えることができ、県内で大きく動き出せるようになるまでは、時間を要すると考える。これからのアプローチが重要である。
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